スキルもなく低資金で起業する方法

「創業のゲーム」と「敗者のゲーム」

つい最近ある企業の社長さんと話す機会がありました。

この企業の生い立ちが興味深く、最初は冗談のような手抜きで始めたビジネスだったのです。しかしそれでもお客さんはやって来る。何もしなくても月10万円~20万円くらい入ってきたそうです。

知人でも数十分で初めたビジネスを放置していて、月15万円売り上げたという事例があります。本当に稚拙で極めて低質なサービスにも関わらず、需要があったのです。

こんなふざけた商売が焼き鳥屋や居酒屋、コンビニで通用するでしょうか?自動車部品製造で通用するでしょうか?

無理でしょう。これらの業界は競争過剰の「敗者のゲーム」の業界にあります。競争相手のミスを伺うような中身の濃いしっかりしたサービスが必要です。今から30分間の時間を準備して資金10万円で参入するような業界ではありません。

しかし「創業のゲーム」が行われる業界では、これが通用します。例えば20年前にタイムマシンがあったとして、あなたはインターネットの検索サイトをつくろうと思ったとします。この検索サイトをしっかりとしたものを作る必要はありません。極めてずぼらで低質なサイトであったとしても良かったのです。20年前にはヤフーすら存在しません。

ただそこに誰よりも早く質の低い検索エンジンやリンクサイトを作れば良かったのです。ようは需要がそこにあり、誰よりも早く提供した者の勝ちなわけです。

これは相手のミスを伺うようなゲームではありません。上質なんてクソ食らえで、とにかく粗雑でいいので早く作って提供した者の勝ちです。収益を確保出来てから、質を上げていけばいいのです。

例で言えば、創業期のヤフー!やwikipediaやカカクコム、昔の日本の明治大正時代の製造業がこれに当たります。戦後の焼け野原なんかもそう。粗雑でもいい、一日で壊れてもいい、とにかく提供した者の勝ちです。

15年前のアフィリエイトサイトもそうでしょう。HTMLのコードを数行書いて、リンクを貼り付けるだけ。それを乱造するだけ。それだけで数千万円儲かった。

大事なのはクオリティではなく、需要がそこにあるか

大事なのはクオリティではなく、需要がそこにあるかなのです。

需要を見極めるのが大事なので品質に資金や認知資源を割いていては駄目なのです。とにかく提供して需要を試すこと。これが創業のゲームに必要な事なのでしょう。

スキルもなく低資金のベンチャーを志すなら、創業のゲームにしかチャンスはないと思います。

私のようなタイプだとついつい考えすぎてしまって、認知資源の過剰投資となっていまいます。故に創業のゲームには高い品質や崇高な戦略性は無用だと言えるでしょう。最も大事なのは低コストに、低認知資源で素早く試す事だと思います。

良い物は売れるというのと真逆の発想です。良い物は作っちゃいけない

需要があると分かってからはじめてそれに合わせて良い物を作り始める。そういう発想が必要です。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。
1000個のビジネスを立ち上げる。創業のゲームに求められるのはそれです。

逆に敗者のゲームに参入するなら、「創業のゲーム」で需要を見つけたプレイヤーを見つけることが大事です。「創業のゲーム」で需要を見つけたプレイヤーは、大抵の場合荒々しい低品質を提供する事に慣れてしまっているので、そこに高品質な物やサービスをぶつけてやればいいわけです。間違っても今から普通の居酒屋なんかに参入してはいけません。そこは生温い業界ではありません。
今では「敗者のゲーム」のプロ中のプロしか生き残っていないのですから。

定石は「創業のゲーム」が行われている生温い業界に過労死上等のワタミのやり方やサイゼリヤの超合理主義的手法で挑めばいいわけです。
今私が投資している零細企業はこの段階にあります。
生温い業界に普通の企業が行うサービスを提供して儲かっているという段階です。ワタミのやり方は真似したくないので、他の方法で行きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です